シャカイジンへの道-33【秋田から見た青森の姿】

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シャカイジンへの道33

地域の魅力を発見するというのは、就職活動の自己分析にとても似ているところがあります。自分のことは自分が一番よく知っているようで、実は一番よくわかっていないものです。

私は就職や転職のセミナーで、3つの自分がいると伝えています。1つ目は「本当の自分」です。これはなかなか知り得ないものです。2つ目は「自分が知っている自分」です。自分で自分はこんな人だと思い込んでいる姿で「本当の自分」とは違う側面があります。3つ目は「他人から見た自分」です。

よく「あなたって、こういう人よね」と言われて「私のことをわかってないな」と思う場面がありませんか? 地域の魅力に置き換えると、県外の人が「青森県っていいよね!」と言われて「何にも無いよ」と答えたことはないですか。

たとえば、秋田県が秋田市・由利本荘市の中央地区にしか大学がないことに比べ、青森県は大学が県内に分散して存在しています。青森市、弘前市、八戸市と地域の中核市に学生文化が根付いており、県外からの学生との”多文化交流”が盛んだと感じます。
特産物のりんごについてもそうです。秋田県は米が有名ですが、主力のあきたこまちは輸出が進んではいるものの、他の有名米に比べて品種改良が進まず、発展がないように感じます。その点、青森のりんごは貯蔵技術も素晴らしいと思います。長野県などもりんごが有名ですが、長期貯蔵には向きません。青森県のりんごは長期貯蔵に適した品質であるだけでなく、貯蔵技術がすごく高い水準だと思います。これは他の野菜や果物にも応用しうる誇るべき技術だと思います。

文化としての祭りの存在もあります。特にねぶた祭りでの跳人など、域外の人が参加できるお祭りというのは、地域の団結も深め、観光客の満足度を高めます。祭りについては、国の重要無形文化財の数が日本一多い秋田県も負けませんが、秋田県の場合は地元の人のための要素が強く、域外からの参加は限定的です。仕事でも市民活動でも、当事者意識を持つことが重要だと言われますが、祭りや行事に参加することは地域に興味を持つ大前提になります。その中で何も知らないヨソ者からもいい影響を受けることもあるでしょう。

これからの日本は、多様性の尊重と変化する覚悟が求められます。青森県で仕事をさせていただく中で、青森県にはその可能性が秘められていることを実感し、ワクワクしています。

(秋田就職総合研究所代表特定非営利活動法人プラットフォームあおもりフェロー 須田紘彬)

参考リンク:プラットフォームあおもりHP

これ書いた時は、ちょうど秋田県能代市のおなごりフェスティバル(公式HP)で、跳人(はねと)として参加した後でした。

地元の祭り以外に初めて参加したので、とても楽しかったです!

踊りというほどでも無く、比較的自由に跳ねさせていただきました。

その前に秋田市のとある商店会さんの夏祭りのお手伝いをした時にも話題に上がったのが、

 「祭りは誰のためのものか」

ということです。

答えはひとつではなく、その祭りごとに答えがあるように感じます。

その点で、青森は対外的であり、秋田は内向的であるという特徴を述べたにすぎません。どちらが良いとか悪いとか言う問題ではありません。

ただひとつ。祭りってほんとうにいいですね。


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