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【須田コラム】個人でお金稼げますか? ライフシフトと100年時代

ライフシフトっていうのは人生の在り方が変わっていくっていう、ライフがシフトしていきますっていうそのままの意味なんだけども、同時にキーワードとして知っとかなきゃいけないのは100年時代です。

有名な『ライフシフト』という本でもサブタイトルは100年時代となっていて、今回はその2つのキーワードについてかいつまんで話します。

ライフシフト

今、人間の寿命というのは男女で10年ぐらい差はあるけど、大体80年くらいと言われています。定年退職が今伸びてきているので、大体65歳くらいが定年退職すると、15年くらいは年金と貯金で暮らしていきますっていう時代が今の時代なわけですね。

だから今は退職金と年金があればなんとか生きていける時代ですが、今の20代・30代、それ以下の世代っていうのは、基本的には年金っていうのはほとんど貰えなくなってきているし、貰える年齢自体が後ろ倒しになります。

つまり定年退職してから年金が貰えるまで、5年とか10年とか年金が貰えない期間っていうのが発生する可能性があるような時代なわけです。これがライフシフト、人生の在り方が変わって行くということ。

100年時代

更に人生100年時代。寿命が100年ということになると、60歳、65歳で定年退職するとそこから35年とか40年近い老後が待っているので、もう貯金とか年金だけでは生活ができないということになるんです。

だから、終身雇用、つまり定年退職があるような仕事だけではなくて、退職した後も稼ぎ続けられるようなキャッシュポイント(収入源)が経済的な前提になってくるんですね。

ひとりひとりが会社に依存せずにいろんなところからお金を稼げるような専門性だったり、人脈だったり、そういう新たなキャッシュポイント(収入源)を作るってことをやっていかなきゃいけないっていうような時代になってきてますということです。

企業側も体調崩したりだとかで本当に働けなくなるまで雇用するような仕組みが必要になってくる。行政は働けなくなった人たちはどうやって生活していくかっていうことも考えなきゃいけなくなってくる。

今までの日本古来の終身雇用だとか、副業せずに一つの会社にだけ生きていくとか、大手企業や行政職みたいに縦割りで幅広く、深く知らないような業務ばっかりやってると、実際定年退職した後に起業しますかって言っても、なかなか起業の仕方もわからないとか、お金の稼ぎ方がそもそもわからないっていうことになり得るんですね。

今のうちからお金の稼ぎ方を少しずつ知っていきながら、会社から所属が外れた後、無職の怪しい人じゃなくて、自分は何者なのかっていうのがしっかりあるようにしたいですね、ということです。

まとめ

  • 人生の形は変わり年金だけで老後を過ごすことはできない
  • 寿命は延びて老後も長くなる
  • これからは個々人が新たなキャッシュポイントを作らなければならない

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