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【須田コラム】起業したら気付いた3つのこと
2024.09.27
※この記事は代表須田の個人ブログ記事「起業したら気付いた3つのこと」(2020年)を再編したものです
起業してから見えてきたこと
前の記事では、私が起業する前に必要だと思っていた起業のスキルについて、お話をしました。今回は、起業した後ですね、起業して今7年くらい、2013年から起業していますので、まあ5年を過ぎた訳です。起業してみて、とっても大事なことにいくつか気付きました。
世の中で起業をして5年続く人のパーセンテージって非常に低いんですね。3年でどれくらい、5年でどれくらい、10年続く会社なんて非常に少ないという形でいる中で、少なからずここまで生き残らせてもらった中で気付いたことを、3つお話ししたいと思います。
時間も実績である
1つ目、何かと言うと、時間も実績であるということです。急成長したりするとですね、非常に歪みが大きかったりするので、やっぱり緩やかに、緩やかに、自分が死なないように、もしくは、他のバイトを掛け持ちしてでも、長く続けているという事が実績になります。
さっき前段にも言ったんですが、3年続く人ってやっぱり少ないんですね、5年続く人ってもっと少ないんですよ。となると、「こいつ何か長く続けてるんだったら、何かできるのかもしれない」っていう風に、お客さんは思い始めますので、それを考えると、長く続けるというのが、実績になります。
起業当初は実績を聞かれるけれど…
起業したての頃って、すごく「実績何ですか?」って聞かれるんですね。でも、「実績なんかねぇよ!起業したばっかりなのに」って、こっちとしては思うんです。だから、目に見える実績を作るというのも大事なんですが、時間も実績になりますよということで、これから起業する人に対しては、頑張って、時間がかかりますが、それを目指して、死なないようにしてほしい。
死なないようにするというのは、資金ショートしたりとか、無茶に大きく事業を拡げようとしたりせずに、コツコツと続けていくことです。最悪バイトで食いしのぐということも、非常に重要な実績になりますよということが、1つ目です。
おれは秋田県でフリーランスだったり、起業したてだったりする人に仕事を作ってあげて、困った時は頼ってもらえる存在になりたい。
— だーすー@焼肉食べたい (@jokerhero) September 9, 2019
「実績は?」って言われて悔しかった自分の経験を振り返って、そう言う時に助けてくれた人の恩は忘れないから。そのお返しを次の世代にしたいんだ。
起業は複数名でやった方がいい
2つ目、起業しちゃった後に気付いたのは、やっぱり起業は複数名でやった方がいいです。1人というのは、無茶苦茶しんどいというか、精神的に追い詰められます。複数名で起業すると、相談もできるし、人脈も倍になるので、会社としては非常に有利になるんですね。
例えば、一人でやるとどうなるかというと、視野が狭くなってくるというか、「何故社会は俺を評価してくれないのか?」みたいな気持ちになったりするので、励まし合える人っていうのが非常に必要になってきます。資金の話にしても、やっぱり2人いた方が倍になるだろうし、あとはノウハウに関しても、情報の広がり方っていうのが、2倍じゃないですね、2乗になると思った方がいいと思うので、非常に幅が広がる。できれば、違うタイプの人、自分ができないことができる人と、一緒に起業するというのがいいかなと思います。
起業したての時って、ずっとこんなメンタルだったかもなぁ。
— だーすー@焼肉食べたい (@jokerhero) December 29, 2019
孤独で、誰に言っても理解してくれない状況。社会への不満。理想とのギャップ。
商材には熱意と根拠ある将来性が必要
最後3つ目になりますが、扱うものは、自分の熱意があって、これから売れるであろうということ、ものがいいかなと思います。そのもの、ことに対して、「何故これから流れがくるのか?」っていう根拠も必要ですし、時代の流れ、時流を掴んで、商品を展開するというのが、重要かなと思っています。
起業を決意した時流
例えば、2013年に私が起業した当初、起業するかどうか、その半年前までは迷っていましたが、起業することに決めたんですね。理由としては、これから人手不足が加速するであろうと思ったからです。2013年の時はそんなに人手不足とかは言われてなかったんですよ。ただ、これから人口統計上、絶対的に人手不足になってくるから、人材業としては、ニーズが出るであろうと。
それから、インターンシップを国が力を入れて推進する、ということを言っていて、まだインターンシップがそれほど浸透していなかったんですよ、当初は。でも今は自治体がこぞって、インターンシップ支援をしています。
極めつけとしては、人口減があるからなんですが、私の目測としては、人口減が進行して、人手不足になるんであれば、ただ単に供給をする、人が紹介とか派遣とかで「こんな人いますよー」というような商売ではなくて、会社の中の、そもそもの組織、風土を変えていくだとか、それから、仕組みとして「こういう働き方じゃだめだよね」とか(今でこそ働き方改革っていう名前がついていますが、まだ2013年当初は、その構想段階だったんで、そういう言葉は出ていなかったです)、長時間労働になってしまうにあたって、薄利多売になっちゃってるから、そこに付加価値を高めるという商品設計とか、商品開発みたいな、なんかそういう会社の内側まで入るような仕事っていうのが「これから来るだろうな」と思っていたので、起業を決意しました。
まとめ
- 時間も実績。バイトしてでもコツコツ続けることが大切
- 1人よりも2人。複数名で起業すると良いことづくめ
- 時流を掴んだ商品選び
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