人事担当者向け
【記事紹介】精神科医Tomyがアドバイス 管理職昇進に悩めるあなたへ
2024.05.21
そもそも管理職になりたいかっていう話の前に「自分はどうなりたいのか」っていうことが来ると思っています。
「自分がどう生きたいのか」っていうのがない中で「管理職になるかならないのか」っていう選択を迫られれば、責任が重くなるし、やらないっていう選択ももちろんある。
ただ、ワークステージを考えると、私はやらないという選択はもったいないと思います。ライスワークからライクワークに1つステップアップする要素が、仕事を好きになるというステップ。ライクワークは「好きなことを仕事にする」って思われがちなんだけれど、それができる人は世の中に少ないので「自分の仕事を好きになる」という方が多くの人に当てはまります。
須田
ワークステージについてはこちらの記事でも扱いましたね。
仕事を好きになるためには何が必要かっていうと、仕事ができるようになることです。「仕事ができるようになる」には2つ意味があります。
1つ目はイメージしやすくて、知識・経験・スキルが上がること。言い換えると、Canが増えること。2つ目は自分の裁量采配、選択範囲が広がること。これは、上司に聞かなくても決められるっていうことです。だから経営者は比較的仕事好きだったりハードワーカーが多いんです。自分で決められるから。
須田
なるほど。1つ目は自分で努力しやすいですが、2つ目の裁量采配は会社組織や仕事内容、役職など自分だけではどうしようもない部分もありますね。
そう。そうすると役職が上がるっていうことは本来、自分で選択できる範囲を広げて仕事を好きになるステップのはずです。なのに、それを拒否するってことはその機会を失っているっていうことです。
大事なのは「管理職になりたいかどうか」ではなく、管理職になっていく過程を経て、自信を持てるようになることです。自己効力感を高めるフィールドが用意されているのに、そのチャンスを掴まないことがもったいない。それは「仕事を通じて社会でどう自分の役割を果たしたいのか」「誰の役に立ちたいのか」っていう社会の一員としての役割という認識が持てるかどうか、にもつながってくると思います。
須田