人事担当者向け
【須田コラム】人事の3ナイ解消事業 取れナイ・育たナイ・続かナイ ―やめたくナイ会社に変わる―
2025.03.25
※この記事は代表須田の個人ブログ記事「【やめたく”ナイ”会社に変わる】人事の3ナイ解消事業」を再編したものです。事業取り組み当時の記事内容であることをご了承ください。
「人事の3ナイ」とは?
経済産業省 東北経済産業局の委託事業で「東北地域中小企業小規模事業者人材確保・定着等支援事業」というなげぇ名前の事業がありまして、これだと読みにくいので「人事の3ナイ解消事業」という事で、取り組んでいます。
3ナイの3つは何かと言うと、
「取れない」「育たない」「続かない」
こういった人事の人の悩み、会社の人に関する悩みを解説しますという事業です。
「取れない」っていうのは、採用できないという事ですね。「そもそも応募ないし、取れない」状態を解消すると、採用できるようになります。
その次が「育たない」という事で「今いる人材がなんか育ってないな」とか、「本当に現場の叩き上げで、中間管理職としてマネジメント能力がないままです」っていう事だったりします。
あとは「続かない」。これは、定着の部分になりますが、早期離職しちゃうという事ですね。せっかく育てたのに早期離職しちゃって、会社から離脱しちゃうと、もったいないなという事で、この3つを言っています。

最初に着手するのは「採用」ではない
ただ、採用するためには、まずどこに手をつけなきゃいけないかと言うと、一番はこの定着の部分だと僕は思っています。
続くってことがとにかく大事で「続かない」という課題に手を入れる、つまり早期離職をしないような会社、やめたくない会社を作っていくというのが一番最初に大事な事だと思います。
そうしないと、やめていく会社に入りたい人って、やっぱりいないんですよね。だから、その分悪い噂が流れて「あそこ人がいっぱい辞めるらしいよ」って言うと、応募に繋がらず「取れない」訳です。
なので、ここを何とかして、続く会社にしていくためには「あの会社人が辞めなくなったらしいよ」「え、なんで?」「何か新しい取り組みしたらしいよ」みたいな感じで、良い情報や良い噂を流す必要があります。
「育たない」の解消にも「定着」が役立つ
実は「育たない」にも定着は大切で、人が育たない環境では、会社の中にいる人達が、頑張りたいけど頑張れないとか、自分が育つため、実力をつけるためのフィールドを求めて、転職をしてしまうという事もあるので、今残っている人達っていうのは、新しく何も変わりたくないか、転職する勇気もない人がいる可能性があるんですね。
なので「育たない」という課題の前に、ちゃんと定着をすることによって、その会社で努力をしたりとか、その会社で成長をする、したいって思ってくれる人を会社に残す必要もあります。なので、やっぱり最初にやるのは定着の部分なんですよね。
結果的に3ナイが解消された良い会社に
最終的に、そうやっていくと良い会社になっていくと、良い会社っていうのは、働き心地が良かったり、もしくは、バリバリ仕事したい人達が多いのであれば、自分のやりたい仕事ができるような会社であったり、どういう会社づくりを目指すかにもよるんですが、会社の進みたい方向に沿った人達が集まります。これが定着と成長、それから採用のポイントになってくるかと思います。
これをやっているのが「人事の3ナイ解消事業」ですね。本来なら企業が自費で顧問料とか、コンサルティング料とか払うってのが普通なんですけども、それができないので、そういった行政の支援の中でノウハウを学んでいくという形になったらいいな、と思っています。
報告会の様子はこちら:【須田コラム】人事の3ナイ解消事業報告会
まとめ
- 人事の3ナイ事業は「取れない」「育たない」「続かない」の3つのナイを解消する
- やめたくない会社へ変わることが採用・成長への第一歩
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