人事担当者向け

【なんでなんでのVision】社内外の境界【解消したい境界】

社内外の境界とは

「社内」と、「社外」を区分すること。 会社内での業務や人間関係と、会社外の人間関係(顧客、パートナー、業界など)との間にある違いを示します。

社内外境界を無くす=社内外のグラデーション化です。

なぜ社内外のグラデーションが必要か

社内での成長には限界がある

まず最初に伝えたいのが、同じ会社内で働き続けることは「停滞」に繋がるということです。

社内だけでの成長には限界があることをまずは知ってほしいのです。

社内に限らず、同じコミュニティ、同じ関係性の中に居続けるということが停滞に繋がります。

社内だけにいると停滞する理由

停滞する理由は大きく2つ。

①「一つの業務にとどまる=同じ知識や経験の繰り返し」になり、成長の機会が限られてしまうから

② 社内で得た情報や知識は、外の世界で実際に経験し初めて「自分ごと」になるから

社内で長期間同じ仕事をしているだけでは、成長を感じる機会はどうしても少なくなります。なぜなら、同じ業務の繰り返しでは変化がなく経験を積むチャンスと巡り会えず、成長の機会を逃してしまうから。

また、社内で聞き学んだ知識も活かさなければ単なる「知識」にしかなりません。知識として頭では理解しているけれど、実際に自分の仕事に活かすことができていない状態、これも停滞なのです。

社外とのつながりで停滞を脱出

この”停滞”から脱するためには、外部の情報や新しい視点を取り入れ、組織の外で活躍している人々のアイデアや経験に触れる必要があります。 社外とのつながりを持ち、自分のこれまでの知識に新たな経験を加えることで視野が広がり成長を実感することができます。

例えば・・・「須田さんがずっと言っていた〇〇の話ってこんな偉い人も同じことを言ってるんだ!」とか「こっちで活躍している人も似たようなこと言ってる!」とか。 会社の外に出て経験・実感を重ねることで、知識が初めて「自分ごと」になります。

知識として知っている情報を実際にどう活用するか?実感を持って理解することで、会社に戻ったとき、日々の業務にもっと深く向き合えるようになり、結果として大きな自己成長に繋がるのです。

「人生100年時代」で変わるお金との向き合い方

私たちが生きるこの世界は「人生100年時代」に突入し、働き方にも大きな変化が求められるようになりました。

なぜなら「お金との向き合い方」が変わるから。

今の年金制度では、少子高齢化の影響で将来的に今の若い世代が十分な金額を受け取れない可能性が高く、老後の生活を年金だけに頼るのはすごくリスクが高まります。

例えば、65歳で定年を迎えてもその後35年生きるとしたらどうしますか?

年金だけに頼っていては毎月大きなの赤字になるケースも考えられるわけで、長生きすればするほどお金が足りなくなってしまうのが「人生100年時代」なのです。

つまり私たちは働きながらファイナンスも同時に学ぶ必要がある!

長く生きる時代だからこそ、幅広く学び続けること、そしてお金の面でも自立する必要があるのです。

また、人生100年時代では、終身雇用に頼らず幅広い知識を身につけることが求められます。

例えば、エネルギーや電力、国際的な貿易に関わる規制や関税の変動など、さまざまな分野の知識を身につけることが今後ますます重要になってくるでしょう。これらの知識を一つの会社内・コミュニティー内で得られるか?というと、正直難しいのが現実。

「人生100年時代」の働き方

一つの会社に長く勤めることは、確かに安定感があります。しかし、一つの会社内・コミュニティー内で学べることや経験できることには限界があります。

そういった新たな分野の知識を、転職を通じて得ても良いし、今の職場にいながら積極的に社外とも交流を持って広げていったって良い。それが社内外のグラデーション化であり、「人生100年時代」を生き抜くための基盤となっていくのです。

なんで・なんで では、社内外の境界にとらわれず様々な働き方を推進しています。 例えば、外注先との協力や、他社の人々を組織の一員として迎えるような形でのチーム作りなど、これは、なんで・なんでが「会社に所属する」こと自体に重きを置いてないからで、必要なスキルや知識を得るためには、フレキシブルにさまざまな立場や組織とのコラボレーションを進めていくべきだという考えがあるためです。

社内外の境界線を無くすには

社外のネットワークを広げよう

とは言っても、「必ず転職、独立をしよう!」と勧めているわけではありません。 社外のネットワークを広げ他の人々と接する機会を作るという行動自体が大事です。例えば、異業種交流会や外部のプロジェクトに参加することもアリ。異なる視点を取り入れることができ、社内にとどまっているだけでは気づけなかった問題や改善策に気づくことができるのかもしれません。

こういった一歩踏み出した行動が、ひいては大きな自己成長に繋がっていきます。

「社内・社外」を分断しない”無限”の関わり方を知ろう

「社内外の境界を無くす」とは、

〇〇に所属している△△さん

から

△△さんは〇〇に所属している

と、企業から個人に主体が変わるということ。

これまでの会社組織では、個人が特定の会社に属し、その枠組み内で働くという形態が一般的でした。 しかし現在は、この「所属」という概念自体が多様化していて、例えばフリーランスとして自分のビジネスを持ちながら他のプロジェクトにも関わる、自分の会社を持ちながら他の企業団体と連携し活動するなど、一つの会社に縛られず個人が複数の会社やプロジェクトに関与することが一般的になりつつあります。

つまり、従来のように一つの会社に完全に属しその中で全ての業務を行うというスタイルは過去のものとなり、これからは無限の関わり方から働き方を選べる時代。

このように社内外の境界を無くすことで、社内での固定的な視点にとらわれず柔軟な思考を養うことができます。個人は自分のキャリアをより自由に築き、企業は多様な価値を取り入れることができるわけなのです。

「無限の関わり方」は、今後の社会や日本のビジネスの成長にとってとても重要な要素となるでしょう。

家庭と仕事の”つながり”を大切にしよう

“社内外の分断を無くす”という意味では「家庭と仕事」でも同じことが言えます。

例えば会社行事に家族を連れてきたりすることで、自分の仕事のスタイルを家族に実際に目で見て理解してもらうことができます。逆も然りで、家庭での様子を社内の人に知ってもらうことでいざという時に話が通りやすかったり、協力を得やすい環境作りができるのです。

つまり、家庭と仕事がつながることで相互理解が深まり、より良い関係が築けるということ。

「家庭と仕事」という分断を無くすことで、仕事もプライベートももっと充実するようになります。

「社内外の境界」を無くすためになんで・なんでができること

  • キャリコン資格取得
  • 他地域へのフィールドワーク事業
  • 社員へのSNS推奨

なんでなんでのVision 無くしたい境界

価値観の境界

常識と個性の境界

社内外の境界(本記事)

経営者と従業員の境界