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【キャリアデザインの基礎】⑥ コミュニケーションタイプ
2025.09.04
キャリアデザインの基礎・第6回目。
本記事では、「コミュニケーションタイプ」について解説していきます。
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コミュニケーションタイプとは

コミュニケーションタイプとは、人の話し方や受け取り方の傾向を4つに分類したものです。
人との関わりの中で生まれる、「なぜこの人とは話がかみ合わないんだろう?」「どうして自分の意図が伝わらないんだろう?」というモヤモヤ…誰しもが一度は経験したことがあると思います。
もしかしてそのモヤモヤ、コミュニケーションタイプの違いから生まれているものかもしれません。
コミュニケーションタイプを理解すると、自分の強みやクセが見えてくるだけでなく、相手との接し方にも余裕が生まれます。
ここからは、4つのコミュニケーションタイプの特徴・ポイントについて徹底解説していきます。
4つのコミュニケーションタイプについて

コミュニケーションタイプは4つに分類されると言われます。
・リーダータイプ(赤)
・コミュニケータータイプ(黄)
・分析タイプ(青)
・サポータータイプ(緑)
コミュニケーションタイプは、感情の表現のしやすさ(横軸)と、自己主張の強さ(縦軸)の2つの軸をもとに、4つのタイプに分けたものです。
どのタイプにも優劣はなく、それぞれに得意なことや苦手なことが存在します。
また、人は1つのタイプだけではなく、状況や相手によって複数の側面を持ち合わせることもよくあります。
リーダータイプ(赤)
決断力があり、行動的。
感情を表に出さない傾向があり、本音が読めないと思われやすいのが特徴です。
「Why(なぜやるのか)」を重視する思考で、戦略的な立場を取ることが多く、経営者やリーダーに多いタイプです。
一方で、感情を表現しないために周囲に「冷たく見える」「近寄りがたい」とも思われがちです。
コミュニケータータイプ(黄)
楽しいことが大好きで、行動的。
「やばい!すげぇ!まじで!」が口癖で、感情を素直に表現するタイプ。
「What(何をするのか)」を重視し、ノリと直感で動きがち。イベントやアイデア出しが得意で、周囲を巻き込む力があります。
ただし、深く考えることを避ける傾向もあり、計画性や責任が求められる場面では青タイプと衝突しやすいのも特徴。
分析タイプ(青)
理屈を大切にし、慎重。
感情を表に出すのが苦手で、冷静に状況を分析します。「How(どうやるのか)」「When(いつやるのか)」など、具体的な条件を重視します。
黄色タイプの「とにかくやってみよう!」に対して、「リスクは?準備は?」とブレーキをかける傾向があり、両者は価値観の違いでぶつかることも多いです。
サポータータイプ(緑)
周囲を支えたい、誰かの力になりたいという気持ちが強いタイプ。
感情的で自己主張は控えめ。ラブ(愛情・共感)を求める傾向があり、自己犠牲にもなりがちです。
ただし、中にはやりたいことが見つからないために、緑に”逃げている”ケースもあります。
本当の緑タイプは「自分のやりたいことよりも、人の役に立てることがしたい」と思える人です。
ちなみに・・・
4タイプのうち、性質が真逆に近い“斜め同士”は、相性が悪くなりやすいと言われます。

たとえば、
- 感情的で直感的な「黄色タイプ」と、理屈重視で慎重な「青タイプ」
- 行動力のある「赤タイプ」と、受け身で共感重視の「緑タイプ」
上記の組み合わせは、価値観や判断基準が全く異なるため互いの行動や考え方に理解が及ばず、衝突やすれ違いが起きやすくなるのです。
コミュニケーションタイプは固定されたものではない

コミュニケーションタイプを考える上で重要なのは、これらのタイプは生まれ持った性格ではなく、環境や経験によって形成されるということ。
子ども時代にリーダー経験が多かった人は赤になりやすく、論理的な仕事をしている人は青が強くなる傾向があります。
また、人は一人の中に複数のタイプを持っているとも言われます。
たとえば、家庭内ではリーダータイプでも、職場ではサポーターとして振る舞うなど、状況によって切り替えている人も多くいます。
しかし、無意識のタイプの切り替えは心の負担になりがちなので要注意。
だからこそ、自分がどのコミュニケーションタイプなのかを知り、より自然体でいられる環境を選ぶことが大切なのです。
まとめ:自分のタイプを知り人間関係のストレスを減らそう
人間関係に悩んだ時こそ自分のコミュニケーションタイプを思い出してみてください。
自分と異なるタイプの人がいることを理解し、相手に合わせた伝え方ができるようになれば、人間関係のストレスも格段に減っていきます。
無理をせず、自分らしく生きることが、健やかな人間関係のスタートラインになるのです。
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