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【VUCA(ブーカ)時代】予測不能な時代を生きる私たちにできること
2025.03.14
私たちは今、かつてない時代の転換点に立っています。
昨日までの「常識」が、今日には通用しなくなる。
時代は、そんな不確実で複雑な時代に突入しています。
それが「VUCA(ブーカ)時代」。
変化が激しく何が正解かも曖昧な社会を、これから私たちはどう生きていけば良いのか?
本記事では、
・「VUCA時代」とは一体何か?
・なぜ今、変化に対応する力が必要なのか?
・「VUCA時代」を生きる私たちに求められること
を、徹底解説していきます!
VUCA(ブーカ)時代とは何?

「VUCA」とは、次の4つの英単語の頭文字を取った造語です。
- Volatility(変動性)
- Uncertainty(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性)
つまり、VUCA時代とは「何が起こるか分からない、予測不可能な時代」のことを指しています。
この言葉は元々、冷戦終結後のアメリカ軍で使われるようになったものですが、現在ではビジネスや教育、社会全体を語るキーワードとして広く知られるようになりました。
コロナが示したVUCA時代の実態
VUCA時代を一気に現実のものとして実感させた出来事が、新型コロナウイルスのパンデミックでした。
- 来月には収束するのか?
- ワクチンはいつできるのか?
- 経済はこれからどうなるのか?
誰にも答えがわからず、世界中が混乱した新型コロナウイルスの大流行。
これこそが「変動性」「不確実性」「複雑性」「曖昧性」が同時に押し寄せた、VUCA時代のまさに典型であり、象徴とも言える出来事と言われています。
しかしコロナウイルスの流行は氷山の一角に過ぎません。
気候変動、地政学リスク、テクノロジーの進化、価値観の多様化、AIによる仕事の再編……。今後、何が起きるのかを正確に予測することは、ほぼ不可能なのです。
将来の「計画」が意味を持たなくなる?
これまで私たちは「計画を立てること」が正しいと教えられてきました。
大学に入って、良い企業に就職して、結婚して、家を買って……と、未来のレールを敷き、それを達成することが「成功」とされてきたのです。
しかしVUCA時代では、「計画通りにいかない」のが大前提。
- 経済が不安定になれば、貯金の価値が一気に下がるかもしれない
- 戦争や災害、パンデミックが起きれば生活が根底から変わるかもしれない
- 働いていた業界が急に縮小するかもしれない
未来のプランを立ててもその通りにいく保証は全くない。
そんな時代を私たちはこれから生きていくのです。
人生100年時代、そして「死ぬまで働く」社会

VUCA時代と合わせてもうひとつ見逃せないのが「人生100年時代」の到来です。
今の20代の多くは、100歳まで生きることが当たり前になると予測されています。
現在の平均寿命は80代ですが、医療や生活環境の進化により、着実に寿命は延びていきます。
では、100年生きるということは一体何を意味するのか?
年金や社会保障に頼れない?!
まず大きなところでは、人口の高齢化と少子化により、社会保障制度は大きな負担を抱えるようになります。
- 年金は減るか、もらえなくなる可能性がある
- 医療費や介護費は自己負担が増える
- 国の支援だけでは生活が成り立たない
つまり、「自分の人生は自分で支える」時代になるということです。
老後も働き続けるのが当たり前に
60歳や65歳で引退しても、そこから30年以上の人生が残っているわけです。
貯金や年金だけで生活するのは現実的に難しく、定年後も下手したら死ぬまで働き続けなければならない時代に変わっていきます。
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カギは「学び直し」と「変化への対応力」

VUCA × 100年時代において、最も重要なスキルは何か?
それは「学び直し(リスキリング)」と「柔軟な適応力」です。
これからは、ひとつの仕事を一生続けることが難しくなっていきます。
例えば、若い頃には体を使う仕事に従事していた人が、年齢を重ねるにつれて頭を使う仕事へとシフトしていくことが必要になったり、現場で活躍するプレイヤーから、知識や経験を伝える「教える側」へと役割が変化する人も出てきたりと、長く働く分、年齢に合わせて働き方を変えていく必要があるのです。
また、会社員として働いていた人がフリーランスや起業家として、新たなキャリアを歩むケースも増えてくるでしょう。
VUCA時代では、今の職種だけにとどまらず、異なる分野のスキルを意識的に身につけていくことが、生きるための大きな鍵となります。
VUCA時代を意識した働き方の例:
- 事務職だけどグラフィックデザインを学ぶ
- プログラマーじゃないけど、AIの仕組みを理解する
- 営業職だけど、動画編集ができるようになる
このように、自分の“武器”を複数持つことで、不確実な未来でも選択肢を広げていくことが可能となるのです。
「VUCA時代」をあなたはどう生きるか?
ここまで書いたように、VUCA時代とは、「予測不能な時代」「答えのない時代」です。
そしてそれは、私たち一人ひとりに、どう生きるか?どう働くか?どうありたいか?を問う時代でもあります。
どんな状況でも学び続け、自分の軸を持って柔軟に生きること。
これからの時代は、指示を待つ人ではなく自分で考えて行動する人が求められるようになります。
というより自分で考えて行動しなければ生きられなくなる。
- 正解がない時代だからこそ、自分で判断し自分で責任を持つ力を身につける
- 「やったことがない」「失敗するかも」というリスクを乗り越えて挑戦する
- 何を選ぶか?どんな道を進むか?自分で選択する
これらには不安や恐れを伴うかもしれませんが、同時に、無限の自由と可能性に満ちた大きなチャンスにもなり得ます。
生き方に正解はありません。
あなたは、VUCA時代をどう生きていきますか?
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