人事担当者向け
モチベーションマネジメント 3つの視点
2024.04.09
私はモチベーションマネージャーという資格を持っています。これはリンクアンドモチベーションという会社が出している民間資格です。
モチベーションをマネジメントするというのは、今でこそよく聞かれるんですが、本当に十数年前までは「モチベーションというのは自分の問題であって、他人や会社が関係してくるものではない。やる気がないのは自分の問題だろう」という風に、組織でも言っていました。
そういった時代があるからこそ、今、マネジメントの中でモチベーションを扱うっていうことがちゃんと言われるようになってきました、ということになります。
3つの視点
モチベーションマネジメントする時に、必要な視点が3つあります。
1つ目は、環境です。お洒落なオフィスとか、温度が適切かとか、これは季節とかも関係してくる環境面です。
2つ目は、目標設定です。方向性とか、会社理念とかも含まれているんですが、何の為にやるのかが明確じゃないとやっぱりいけない。結構ここが核になってきます。
3つ目は、人間関係です。環境にも近いんですけど、人間関係だけじゃなくて、お洒落な環境になると人間関係も変わったりするという所もあるし、お洒落な場所でも、人間関係が悪かったらダメな所もあるので、人間関係というのを独立させて見ていきます。
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
環境
まず、1つ目の環境に関して言うと、やっぱり秋田の企業とか地方の企業というのは、大抵オフィスがダサいというか、無機質なんですよね。
コンクリートの壁だったり、鉄パイプのイスの会議室があったりとか、オフィスのデスクがアルミのダサい「事務机です!」みたいな、そういう机だったりします。とにかく働く環境として、集中はできるかもしれないけど、非常にモチベーションが湧かないようなオフィス作りだな、と思うことが多いです。あとは、冬寒すぎて足元が冷えまくるみたいな所もあるので、秋田の働く環境はもっと改善できると思っています。
目標設定
2つ目は目標設定。「モチベーションってそもそも何なのか?」というと、理由なんですよね、動機付け、「何の為にやるのか」というのがモチベーションになります。
だから、すごく短期的なものであれば、恐怖を感じて、怖いから、怒られたくないからやるというのも、一種のモチベーションではあるんだけど、長続きしないんですよね。そこで「これは何の為にやるのか。この仕事は何の為にあって、自分の仕事は全体的な会社の仕事の中で、どの立ち位置にあって、この会社は何の為に、社会に存在しているのか」みたいな所まで納得できると、モチベーションが高まるという風に言われています。
人間関係
3つ目、人間関係は非常に大事だと思っていて、つまりは「自分だけの為じゃなくて、誰かの為に働きたい」と思えるためには、尊敬できる上司や、励まし合える同僚みたいなものが必要だと思っています。
秋田県で私が勧めているのは、地域同期っていう考え方です。どうしても20代が会社に1人しかいないとか「6年、8年もずっと一番下っ端、年下です」みたいな人達がいるんで、そうすると成長実感が湧かなかったり、愚痴が言えなかったり、非常に心細いということもあります。なので、地域を取り巻く若い人達を集めて、いろんな会社の若手が集まって「同期だよね」と、人間関係を構築しながら、まあ愚痴を言うっていうことも大事だし、ガス抜きをしながら、励まし合う。もしくは、どこの会社でも結局同じなんだなとか、社会的にここは飲み込まなきゃいけないんだなとか、徐々に、緩やかに理解していくというのは、大事かなと思っています。
皆さんも以上の3点からモチベーションマネジメントについてぜひ考えてみてください。
まとめ
- モチベーションマネジメントの視点は環境・目標設定・人間関係の3点
- 企業をまたぐ地域同期が秋田のモチベーションマネジメントに役立つ
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