新卒者向け

【記事解説】優しい先輩の「あなたは悪くない、上司が悪い」という話を信じてしまったときの話。

記事にある通り、優しい声をかけてくれる人はありがたい反面、成長にはつながらない。

以前人材系の会社の先輩と話していて、その先輩が言っていたのが、

「今の子たちは逆転するチャンスがなくて可哀そう」

という言葉でした。

なぜ「可哀そう?」

その真意は、叱ってくれたり、理不尽を押し付けられるようなことが少なくなってきているので、成長が比例直線になるか、どこかで実力が頭打ちになってしまうという想像範囲内での未来しか現れない、ということでした。

昔であれば、理不尽に叱られたり、精神論で追い詰められたり、となにくそと発奮して自分の殻を破ることがあったというのです。

無理やり飲み会に連れていかれ、上司の持論を一晩中聞かされ、寝不足のまま次の日朝早くから出勤をする。今であればアルハラ、パワハラ、長時間労働のブラック企業の太鼓判を押されるでしょう。

そんな強制力のある時間を過ごさせられるからこそ、自分の価値観や日常範囲を超えた情報が入ってくることで、私はそう思わない、という消去法的な自己分析ができていたように思います。

大事なのは自分の価値観・日常を超える経験

飲み会も減り、パワハラ上司も少なくなり、コンプライアンスに厳しくなった現在、自分の価値観を超えたり、日常範囲を超えるような経験や体験を自ら作らなければ、現在の延長線にすぎず、逆転することが難しくなっています。

仕事を得るということは、自分の実力以上のことを引き受け、できるようになる過程も報酬と捉えられるということです。そういう人であれば、仕事を任せようと思うし、当事者意識として、自分事として考えてくれるような期待感が生まれます。

上司にとってもこの仕事を誰に振ろうか、というときにあなたの名前が最初に浮かぶのか、選択肢にも入らないのか、その印象を持ってもらうことが重要です。