人事担当者向け

【キャリアデザインの教科書⑨】補助線7 AI×キャリア

【連載】キャリアデザインの教科書 第9回「AI×キャリア」

リクルートワークス研究所による報告書「新しいキャリア論ハンドブック 8つの補助線から考えるキャリアデザイン」を読み、代表須田が今感じること、考えることを語る全10回の連載企画。

最初から読む:第0回 キャリアデザインとは

前回:第8回 補助線6 組織との関係

生成AIを使った働き方は必要か

AIを使った働き方については、必要だと思いますが、大前提はパソコンを使った事務職・頭脳労働者に限られると思います。地方中小企業に多い、労働集約型の仕事(工場での生産や接客サービス業など)では、与えられたシステムの中での操作はあれど、生成AIを自ら活用する機会はないでしょう。そういった業種においては、非生産部門である経理総務などの事務職の人員が削減され、減った分のマンパワーをAIシステムで補填する必要が出てきます。

テクノロジーの進歩が働き方にもたらすもの

AIの活用に限らず、テクノロジーの進歩についていくことが、日々の繰り返される業務に潤いや刺激をもたらします。業務改善であったり、繰り返されて退屈といった感情を紛らわしたり、ヒューマンエラーの発生率を下げることにもつながります。

大事なのはAIを使うのではなく活用を模索する目線

業界常識や昔からやっているからという理由ではなく、今の状況に当てはまる合理的な手段方法なのか、常に問いかける新しい目を持ち続ける、ということが大切です。AIを使うということが大事なのではなく、AIは必要なのかどうか、AIをどう活用できるのだろうか、と思案する懐疑的思考が日々の業務を改善することにつながります。

次回:第10回 補助線8 働くことは辛いもの?