人事担当者向け

【記事紹介】「何かを教えなければ上司ではない」というのは間違い

今回は「上司の仕事は何か」という問いではなく「教えるとは何か」ということについて考えたいと思います。

須田

大きいテーマですが何から考えていけばいいでしょうか?

これはティーチングとコーチングの違いについて理解することと同じです。基礎知識がないなど、考えるための素材をもっていない若年層に対しては基礎知識を教えるティーチングが重要となります。そのティーチングした内容をアウトプットする場を整えることがコーチングになります。やり方を教えた後、自分で筋道を立てて考えアウトプットさせることが大事です。自分で考えさせるためには、成功体験も必要となり、実践の途中で「違う」と止められると自分で考えなくなります。実践を最後まで行わせ、振り返りまで自力でさせてみる、という我慢が教える側には求められるのです。

須田

教える、にもいろいろあるんですね。

義務教育まではティーチングでいいのですが、家庭教育や社会教育においてはコーチングの視点が必要となります。子どもを持つ親はコーチングを学ぶことが有効であり、逆に言うと子育てをしてきた人は自然とコーチング的な視点になることもあります。よく女性活躍の文脈で子育てはブランクと言われることもありますが、実は子育て期間というのはコーチングを学んでいる期間だと言えるのです。

須田