人事担当者向け

【記事紹介】山口周氏が語る「リベラルアーツは “憑きもの落とし”だ」

まずはビジネスパーソンとして、山口周さんを知らないということは無いようにしましょう。お薦めの著書は『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』(ダイヤモンド社)という本です。

須田

し、知りませんでした…。

リベラルアーツと言えば、秋田県の国際教養大学の特徴ですが、日本語で言うと一般教養に当たります。一般教養と聞くとマナーや日本的な慣習(冠婚葬祭の振る舞い)などを想定される方も多いと思いますが、私が思う一般教養は常識水準が高まるということです。特定の分野だけでなく、広い範囲の専門分野に精通しているゼネラリストが今後求められます。スペシャリストも得意な分野を複数持つことが求められていきます。

須田

それはなぜですか?

変化の激しいこれからの時代、特定の分野は廃れてしまうこともあり得るし、課題・問題の複雑さが増すため、原因が複数ある場合、多面的に捉える必要があるからです。例えば、新規顧客開拓をする際に、ターゲットの特性が対面営業がいいのか、チラシ広告がいいのか、ウェブ広告がいいのか、インフルエンサーの紹介がいいのか、アプローチはさまざまだからです。対面販売のプロフェッショナルは、ウェブマーケティングの知識を身に付けた方が良いし、自分とは違う世代の価値観や生活リズムなどを知ることが大事だからです。そういったマスの動きだけでなく、ニッチな少数派の動きも捉えて新規顧客開拓をしなければなりません。

須田