「なんで・なんで」の情報

東北地域 中小企業・小規模事業者人材確保・定着支援事業 (経済産業省 東北経済産業局)

あきた総研では、東北経済産業局の受託授業として、4年間にわたり「人事の3ナイ解消事業」を実施してまいりました。

2017~2018年 採用基礎概論
2019年 ダイバーシティ、ダイレクトリクルーティング
2020年 オンライン採用
2021年 外部人材


このような時代の流に即したキーワードをもとに、人材確保定着に向けた支援策を行ってきました。

この数年間でもコロナ禍を経て採用方法も大きく変化していますし、新卒対象となるZ世代と呼ばれる若い世代の価値観も、これまでと大きく異なります。
時代に即した方法で、いかに採用をし、定着を図るのか。地方中小企業の多くが抱える問題を、あきた総研はお手伝いしてきました。事業の抜粋ではありますが、ここにご紹介いたします。

平成30年度 東北地域中小企業・小規模事業者人材確保・定着支援事業

人事の3ナイ解消事業

この事業は、中小企業が自社の将来像や経営課題、それをふまえた求人像や生産性を見つめ直すための取組により、中小企業の人材確保にかかる意識変革を促します。また、東北一体となったUIJターンを促進するとともに、地域内外の若者・女性・シニアといった多様な人材や、企業の中核的な役割を果たす中核人材など、中小企業が必要とする人材と中小企業との適切なマッチング環境の構築、確保・定着まで、一貫して支援するものです。(募集要領より)

❶ 経営相談支援・人材定着支援のためのセミナー開催

経営相談支援 セミナー内容

  • 人材確保に向けた求人票の書き方のアドバイス
  • 採用プレゼンの見直しをするワークショップ
  • インターンシッププログラムの活用法
  • 人材定着に向けた働き方改革について

人材定着支援 セミナー内容

  • 社員同士のコミュニケーションを深めるためのワーク
  • 仕事をする上でのモチベーショングラフの考え方
  • 企業理解を深めるための自社のインターンシップ立案

❷ 人材確保支援・魅力発信支援のハンズオン支援

  • 人材確保のためのハンズオン支援 12社 
  • 企業魅力発信支援 38社

❸ 地域同期・マッチングイベントの開催

  •  中小企業の新入社員交流イベントの開催
  • 中核人材・女性・若者・シニアなどの多様な人材を確保するためのイベント



平成31年度 東北地域中小企業等人材確保支援事業

人事の3ナイ解消事業

本事業では、地域の中小企業等が直面する人的課題の解決を支援します。また、地域内外の若者・女性・シニア・外国人といった多様な人材の発掘・確保・定着の一括支援、中小企業等の多様な人材活用の支援を行います。さらに、東北地域においては、特に少子高齢化や首都圏への人口流出が顕著であり、中小企業等の人材確保・定着は極めて困難な状況であることから、首都圏等から東北地域へのUIJターンの促進を図ります。(募集要領より)

❶人材確保・定着セミナー

  企業経営者・人事担当者向けセミナーの開催

セミナー内容

  • ダイレクトリクルーティングなどの新時代の人材確保を学ぶ講座
  • 採用基本理論であるRJP理論に則って「人材が定着会社組織を作ることで、事業的な安定を図ることが出来る」ことの解説セミナー
  • 採用計画・戦略の立案方法と実践について

人材力強化に向けたハンズオン支援

 人材コンサルティング支援 県内企業12社

❸企業の魅力発信

  •   ウェブサイトやSNSを活用した魅力発信事業
  •   求人サイトのスカウト機能を活用した魅力発信事業

❹マッチング・地域同期イベント

  • 首都圏UIJターン人材マッチングイベントの開催
  • 秋田県内女性・シニア等マッチングイベントの開催
  • 地域の若手社員が交流するイベントの開催




令和2年度 東北地域中小企業等人材確保支援事業

本事業では、中小企業の経営課題に即し、多様な形態(兼業・副業等)で、多様な人材(若手、女性、シニア、外国人、氷河期世代※1等)を確保できるよう支援します。東北地域においては、特に少子高齢化や首都圏への人口流出が顕著であり、中小企業等の人材確保・定着は極めて困難な状況にあります。そのため、専門家派遣いよる中小企業等の人材確保・育成・定着の強化を支援するとともに、首都圏等から東北地域へのUIJターン※2の促進を図ります。

※ 1…就職氷河期世代とは、日本全体が社会的に就職難だった1993〜2005年頃の期間に就職活動が重なった人々が該当し、現在35歳〜50歳手前具体の年齢を指すことが多い。
※2…UIJターンとは、Uターンが地方から都市へ移住したあと、再び地方へと移住する人、Jターンが地方から大規模な都市へ移住したあと、地方近くの中規模な都市へ移住する人、Iターンは地方から都市へ、または都市から地方へ移住する人のことを指す。


❶人材確保・定着セミナー

企業経営者・人事担当者向けセミナーの開催

セミナー内容

  • コロナの影響によって変化した採用現場の現状の把握、今後の新卒・中途採用の動向について
  • オンラインによる会社説明会・面談についての方法について
  • 首都圏からの中途採用のための手法の紹介
    (タレントプール、ダイレクトリクルーティング、SNS)

❷ 人材確保・育成・定着強化支援

支援を希望した秋田県内19社に対して、専門家派遣を行い個社支援を行なった。
人材確保・育成・定着の課題を洗い出し、解決・強化するための専門家の選定・派遣を行い、個別事案に対しての支援を行なった。


❸企業の魅力発信

ウェブサイトやSNSを活用した魅力発信

上記個別支援を行なった企業の情報を、「あきたの推しゴト」サイト・Facebook・Twitterなどにで発信。

学生と企業の交流

キャリア構築について考える機会として、学生と企業経営者・人事担当者が立場や年齢を超えて「何のために働くのか」を語り合う「ハタモク」※を開催

※ハタモクとは・・・2011年5月に学生と社会人が「何のために働くのか」について気楽に語り合う場としてスタートし、全国に広がったワークショップ。若者が働く目的や働く意義を考えるきっかけを作ると共に、広く社会人と交流することで、若者のキャリア支援と、複雑化する社会問題を解決できる自立した人材の育成に寄与することを目的としている。

❹人材マッチングイベント

県内人材等とのマッチング支援

女性・シニア・障がい者などの多様な人材の採用を希望する企業や、テレワークなどの多様な働き方が可能な企業などと、企業のニーズに合った人材を協力事業者と共に集め、採用に繋がるマッチングイベントを秋田県内で開催。

就職氷河期世代とのマッチング支援

30〜40代の就職氷河期世代を含めた、非正規雇用者や求職者に対して門戸を開く企業を集めると同時に、求職者のキャリアに対する意識啓蒙を行う。 所轄の労働局やハローワークなどと連携し、周知や運営を行なった。

専用WEBサイトの構築

❺人材定着支援

ハンズオン支援企業への定着支援

企業のニーズに応じて、県内人材・UIJターン人材・新卒採用・中途採用などの内定者向けフォローアップ支援、モチベーション・ハラスメント・コンプライアンス研修、社内コミュニケーション促進研修、メンタルヘルスケア研修などの人材定着支援を実施

❻人材確保・定着の優良事例収集

本事業を活用し、人材の確保・定着に繋がった秋田県内の中小企業等の優良事例を収集し、東北経済産業局に報告。




令和3年度東北経済産業局における地域中小企業・小規模事業者の人材確保支援事業(東北地域における多様な人材確保等総合支援事業(秋田県))

事業の目的

昨今、少子高齢化を背景に、生産年齢人口が減少し、人手不足が深刻になりつつある中、 地域や中小企業・小規模事業者(以下、「中小企業等」という。)の成長・発展には、付加 価値の拡大や労働生産性を向上させる多様な人材が不可欠です。
本事業では、中小企業等の経営力強化や、人手不足・一時的な人材余剰に対応できるよ う、兼業・副業を含む多様な形態で、多様な人材(就職氷河期世代、女性、高齢者等)の 確保や活用を図れるよう支援します。
東北地域においては、少子高齢化を背景とした生産年齢人口の減少や若者を中心とした 首都圏等への人口流出が継続しています。昨今の新型コロナウイルス感染症の影響下では、 地域や業種により状況は異なるものの、中小企業等の多様な人材の確保は引き続き主要な 経営課題となっています。特に、中核人材の確保は、企業の成長や生産性向上に不可欠で あることから、特に重要な経営課題として捉える必要があります。そこで、本事業による セミナー・研究会、マッチングイベントの開催等による総合的な支援を通じて、首都圏等 に集中する副業・兼業等外部人材を始めとした多様な人材の積極的な活用を促進していきます。

❶外部人材の活用促進(副業・兼業等)

普及啓発セミナー

秋田県内において、外部人材の活用を促進するべく、外部人材活用についてのセミナーを実施した。 開催にあたって、外部人材活用のマッチング支援を実施している株式会社トレジャーフット様にご協力をいただいた。外部人材活用の普及啓発セミナーは、全2回実施した。

重点支援(5社)

対象支援企業へ自社コンサルタント、外部専門家の訪問・オンライン面談を行う。副業・兼業などの外部人材活用に関する仮説設定と検証、課題の深堀と検討、ペルソナの明確化、募集要項・値決め・契約・募集方法・プロジェクト設計・ツールの選定・社内理解促進研修(知識・コミュニケーション・マネジメント)、活用できる補助金に関する情報提供などについてアドバイスをした。

❷企業の魅力発信事業

魅力発信向上セミナー

秋田県内において、自社の魅力発信の仕方やポイントなどを解説する魅力発信向上セミナーを開催した。SNSから求人への導線づくりの方法や、動画作成の必要性を解説。企業紹介動画を制作している株式会社プリッツプロモーション様にご協力いただき、具体的にスマホ撮影時のポイントなども紹介をした。

重点支援(3社)

専門家等による面談・オンライン面談により、企業の魅力発信に関する、企業の魅力の洗い出し、目的とコンセプトも明確化、発信ツールの選定、担当者の選定~育成(SNS活用スキル・撮影・動画編集・キャッチコピーや文章スキル)などについて支援を行なった。

❸中核人材等とのマッチング支援

マッチングイベント

外部人材(副業・プロボノ)が浸透していない秋田県の企業と、Uターンせずとも秋田と繋がり続け、地元貢献したい首都圏人材とのマッチングを図る。まずは秋田の企業が新たな取り組みや、独自の取り組みをしていることを認知してもらい、多様な関わりを求めていることを伝える。
結果として、企業のプロジェクトへのマッチング2名と、特定の企業ではないが、今後外部人材として関わりを続けたいという情報収集の登録が4名。

マッチングイベント②

 マッチングイベントを行う上で最も大きなハードルである「集客」と、応募後マッチング(入社後の定着)を見据えて、キャリアコンサルタントとの相談から始まる仕組みとした。業種職種での応募は可能性が下がるだけでなく本人が自覚する適正とのズレが生じることもあるため、「成し遂げたいこと」や性格的な「この人と一緒に働きたい」の機会創出を狙う。

❹定着支援

人材定着セミナー

重点支援(5社)

企業への訪問・オンライン面談などにて、専門家等による企業の定着支援に関する、企業の魅力の洗い出し、目的とコンセプトも明確化、発信ツールの選定、担当者の選定~育成(SNS活用スキル・撮影・動画編集・キャッチコピーや文章スキル)などについて、各社個別支援を行う。今年度の重点支援企業は、以下の5社であった。 

❺就職氷河期世代とのマッチング支援

 氷河期世代が応募できない大きな理由は「自信のなさ」であり「応募しても選ばれないだろう」という不安である。そのためキャリアコンサルタントとの相談から始まる仕組みとした。氷河期世代は業務経験や責任範囲経験が乏しく、スキルマッチングが難しい。そのため、ポテンシャルマッチングもしくは性格マッチングをキャリアコンサルタントがコーディネートする必要がある。

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